お父さん repun wa arpa, hi eramuan unuhu お父さん舟でも出かけたの分かったら今度お母さんがすごく怒るんだってこの wen kamuy って horkew のこと言って怒るんだって
父が沖へ出たことを母は知ると、父が舟で出かけたのを知ると母がとても怒り、この悪神めと言って怒るのだと。
お父さん repun wa arpa, hi eramuan unuhu お父さん舟でも出かけたの分かったら今度お母さんがすごく怒るんだってこの wen kamuy って horkew のこと言って怒るんだって
父が沖へ出たことを母は知ると、父が舟で出かけたのを知ると母がとても怒り、この悪神めと言って怒るのだと。
orowano i=kopasirota といったらお父さんが熊の皮とか鹿の皮持って内地さ行ってくるから後にいいものを炊いてその horkew に a=kor kamuy って自分の大事な神様だからもの食べさせてやっててお父さんが言ったんだって
(母は)私を罵った。父が熊の皮や鹿の皮を持って本州へ行ってくるから、あとで良い食べ物を作って大事なカムイであるその狼に食べさせてやってくれと父が言ったのだと。
a=hoppa wa kamuy kotan まあお父さんが可哀そうだけれど、自分も神様の国に帰らなきゃならんから自分のも神様の国へ帰るからってお父さん置いて帰っていったって。
私はお父さんを置いて神の国に戻った。お父さんが可哀そうだけれど、自分も神様の国に帰らなければいけないから、お父さんを置いて帰っていったのだと。
a=onaha a=erampokiwen ってお父さんが可哀そうだけどお父さんにも奥さんがそういういじわるしたんで今度お母さん叩いて殺してやって投げたの。昔の人はもう、昔は人を殺したって罪にもならんから平気でそういうことしたもんだべさ皆。それだから、
私は父を気の毒に思う。というのは、お父さんが可哀そうだけれど、お父さんにも奥さんがそういういじわるをしたので今度お母さんを叩いて殺してやって捨てたのだと。昔は人を殺したって罪にもならないから、平気でそういうことをしたものだと。
*at ... siyoka un inkar=an ったら、自分のお父さん uymam から帰ってきたけどその horkew おらんもんだからがっかりして何も起きてられんくなって、寝ておるのを見えたって。そうだからこういうこういうことお母さんがしていじわるして自分に怒って何も食わせてくれなかったから自分はお母さんの見えるところに死んではならんと思って死にたいつもりで歩いていたら人に拾われてこういうこういう人のところにおるからということをお父さんに夢を見らせたんだって。そうしたら今度お父さん何かちょっこり背負って自分の宝ものでお礼しようと思って背負ってきて、
後を見ると、と言うのは、自分のお父さんが交易から帰って来ただろうかと思って見てみると、お父さんは帰って来たものの犬がいないので気を落として伏せっているのが見えた。だから、お母さんが自分に意地悪して怒って何も食べさせてくれなかったので、お母さんの見えるところで死んではいけないと思って、(どこかで)死のうと思って歩いていたら人に拾われて、こうこうこのような人のところにいるので、ということをお父さんに夢に見させたのだと。するとお父さんは、(犬を世話にしてくれている人に)少しお礼をしようと宝物を背負ってやって来て、
hemanta p se kane 何かちょっともの背負ってお父さんが迎えに来たんだってそれで今度その horkew が泊まって世話になってたとこの人と onkami して ukoonkami といったらお互いにアイヌの挨拶こうやってこれが ukoonkami というの
何か物を背負って、何か少し物を背負ってお父さんが迎えに来たのだと。そしてその犬が泊まって世話になったところの人と互いに拝礼して、というのは、お互いにアイヌの挨拶はウコオンカミといってこのようにする。
a=onaha a=tura wa ekimne=an お父さんかたって ekimne しに行ってそして熊を大きい熊でも
私は父と一緒に山に猟に行って、父とかたって(=一緒に)山に猟に行って、大きい熊でも
tu sumawe re sumawe 熊毎日獲って一所懸命しばらくお父さん山行かんでも食べるようにたくさん集めて
二つの獲物、三つの獲物を獲って、熊を毎日獲って、しばらくお父さんが山に行かなくても食べられるようにたくさん集めて
sinen ne e kor an といったらお母さんがお父さんもう出かけたの分かったらお母さんこんな畜生こんなものいるために肉もいいとこ食べれない魚もいいとこ食べれないでおったから今から倍もお父さんいない時うまいとこ魚でも肉でも食べてやるからそして horkew に何も食べさせないで自分一人で食べていたんだって、お母さん、そしたらもう何日もお父さん
ひとりで食べていた。母は父が出かけたのをみると、母は「この畜生がいるために肉も魚もおいしいところが食べられないでいたから、これからは父さんがいないときは魚でも肉でもおいしいところを食べてやるから」と、狼には何も食べさせずに自分一人でいいものを食べていた。そうしていたら、もう何日も父は
okay=an pe ne hike っていったらお母さん、お父さんとお母さんおってそで自分がおって
私たちは暮らしていたのだが、と言ったら父と母がいて自分がいて、
a=kor kamuy e=ipere kus ne na” といったらちゃんといいものを炊いてうちの大事な神様に食べさせててお父さん言っていたの
私のカムイ(犬)に食べさせてくれよ。」と、良い物を作って大事な神様に食べさせてくれよと父が言っていた。
ene itak _hi “Okikurmi aynu hetap itak hawe an? eani anak a=poho ka somo e=ne ki ruwe tapan.
父言事に【こう言った。】オキクルミ【「オキクㇰミは】アイヌてあらうか【人間であろうか。】語る事を【(人間がそこまで)話したというのか?】貴下は【お前は】我の忰と【私の息子】異ふなり【ではない】故に【のですよ。】